もし本当に経団連や首相官邸を狙っていたら

もし本当に経団連首相官邸を狙っていたら

あずまんの言う通り、本当に経団連首相官邸を狙っていたとしたら、先に書いた「話題が消費されて終わり」というのもあるけど、奥田さんや御手洗さんが、ギレン・ザビとなるだけだと思うな。

結局経団連を狙ったとしても、犠牲になるのは一般職員であって、本当のトップってのは恐らくリスクに全く晒されることはないし、一般職員が犠牲になったのをこれでもかと強調して「彼らの尊い犠牲を無駄にせずに云々」とか、「彼らの遺志を決して忘れずに云々」とか、まあ早い話「この悲しみを怒りに変えて、立てよ国民よ!」という主張をし、尊い犠牲を払った○○さんのためにも」みたいな論理で亡くなった遺族を「相手の意見を無効化するための盾」として使い、なお一層経団連の主張をゴリ押しして来るんじゃないかな。

今回の事件の怖いところ

今回の容疑者ってのは、先に書いたような話や今回書いたような話を論理的に計算していたわけでは恐らく全くなく、本当に突発的に爆発した状態でナチュラルに秋葉原を狙った、って辺りがまたなお一層事態が深刻なところだと思います。

イデオロギーとか主義主張が絡んだ話なら話はまだ早いんですよ。防止するのも対策するのもそれなりのノウハウもあるでしょうし、やりようもある。だけれど、今回のように「突発的に限界を超えて暴発する相手」には、事前予測とかなんて全く無意味なわけです。「社会のあり方を変える」以外に対策のやり方がない。ぶっちゃけた話、「大企業だけを儲けさせる代償として、一般人がいつ犠牲になるかというリスクを被ることが許されるのか」という話になるわけです。

容疑者はそこまで計算していたわけでは全くないのは明らかですが、結果的に大企業や派遣業務企業に対して最も効果的なボディーブローを叩き込んだことになるんじゃないでしょすかね。

あずまん、分析が甘いよ

あずまんは釣りだと思いたいが・・・。

http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200806120251.html

もし彼が首相官邸経団連本部に突っ込んでいたら、だれもがそれをテロと見なし、
怒りの実質に関心を向けただろう。

逆です。

容疑者が秋葉原歩行者天国にトラックで突っ込み、通行人を無差別にナイフで刺しまくったからこそ、「我々」は彼の怒りの実質に関心を向けているんですよ。

これがもし首相官邸経団連本部に突っ込んでたら逆に事件の話題性が簡単に消費され、テンプレどおりの「オタクバッシング」「派遣バッシング」で終わってたでしょう。
2chでは経団連会長や首相が「ざまぁ」と煽られ、テレビや新聞では「オタクは危険だ」「派遣は危険だ」という論調ですべてが埋め尽くされ、彼の怒りの実質に関心を持たずに事件を話題として消費する、そんな結末が目に見えてる。

経団連会長や偉い政治家が襲われただけだったら、言葉は悪いけれど、我々一般人にとっては「対岸の火事」でしかありません。ワイドショーの中での劇場の出来事以上にはなりません。

「無辜(むこ)の通行人」が無差別に襲われたからこそ

  • 彼の怒りの本質はなんだったのか
  • 彼をそこまで追い込んだのはなんだったのか
  • 今の日本社会が果たして正しい社会なのか

ということを私たちが真剣に感心を寄せてるのだし、恐らく容疑者はそんな計算なんか全くなしでナチュラルにやらかしたからこそ、イデオロギーとかと切り離して考えざるを得ないのです。

・・・東ぐらいの人なら、このレベルのことは当然に分かるはずなんだけど、
あえて朝日新聞の文みたいな書き方をしたってことは、やっぱり「いいや、違うんだ!」という反論を釣るためなのかなぁ。

さて、自己責任論者、結果主義論者、成果主義論者はどう出るか。

「自己責任」「結果主義」が大好きでな人たちが居ます。所謂「マッチョ」と呼ばれる人なんかがそうですね。何かといえば「自己責任」と口走り「結果主義」を主張する。社会背景、時代背景、環境、そういったバックグラウンドも経緯は見ずに、「自己責任」「結果」「成果」と主張をする人が居ますよね。

では、彼らが正しいと主張する「結果主義、成果主義、自己責任論」を日本に導入したらどんな結果をもたらしたんでしょう。それらの人たちは、「彼ら自身の主義が日本にどんな結果をもたらしたか」について、どういう姿勢をとるのでしょうか。
彼ら自身が普段主張している論理が正しいのなら、今回の事件も「結果」「成果」「社会責任」という結論になります。普段は個人の境遇に対して社会背景、時代背景、環境、そういったバックグラウンドも経緯を全部含めての成果であり自己責任と主張するのだから、今回の事件を個人の特殊性にして社会や経済主義には無関係とする言い訳は通りません。なにしろ、個人の境遇を社会の特殊性に帰する論理を封じているのですから、社会の事件を個人の特殊性に帰するのは自己矛盾ですよね。

ということで、純粋に論理を展開するなら、

  • 今回の事件を社会が被るべきリスクやコストとして受け入れるのが正しい
  • 今回の事件を否定し、よって普段自分たちが主張してる成果主義、結果主義に従い、それ自身が間違いであるとする

大きくこの二点になるんでしょうが、さてどうなることやら。

ネットスター関連新番組ktkr

NHK始まりすぎにも程って程ってもんが

新企画始まります。
http://netstar.moe-nifty.com/blog/2008/05/post_fb5c.html

NHK始まりすぎてます。一体何があったんでしょうか。大丈夫ですかNHKいや全然自重しなくていいぞ!

ねとすた関連情報はよくいろいろチェックしていたから

金田朋子日本語でおk」、というネット番組です。
文字通り、金田朋子さんメインの、濃くてゆるいトーク番組です。
中身は・・・まだ何も決めてません・・・。
先日、第1回の収録したんですが、結局何も決まらず、
ただひたすら、金田さんの人知を超えた地獄トークを聞いて終わりました・・・。

ここまではまあ、予想通りというか想定内だったのだけれども

ちなみに予算が激少なため、OPも曲も無い状態です・・・。
見た目、反省会動画以下です。
哀れと思われましたら、何かつくっていただければ嬉しいです。
某所などにアップしていただければ、金田さんにお見せします。
彼女が気に入った際は、番組で使わせていただくかもしれません。
曲などで面白いものがあれば、金田さんに歌ってもらおうと思います。
作ってもらったものを使用する場合は、また改めてご相談させてください。
職人さんだけが頼りの他力本願な番組です・・・。

ここまで始まりすぎる状況とは夢にも思わなかったですなw
こんなスタンスでいいんでしょうかNHK

NHKが始まりすぎな件と最近のNHKの動き

もちろん、若いスタッフのネットよりの感覚というのが大前提にあるとしても、このねとすた番組の始まりすぎっぷりは尋常じゃありません。現場の若い人たちがやろうとしても、上司や上層部がゴーサインを出したというのがすごすぎます。NHKといえば良くも悪くも保守的なイメージが強かったのですが、ひょっとしたら民放よりもフリーダムな世界なのかも知れません。

あえて勘ぐるなら、NHKはその膨大な番組ライブラリをバックに、ネットの世界に進出するつもりなのでしょうか。つい先日も、NHKの番組のバックナンバーをネットで見放題というサービスが発表されましたが、

  1. NHKは膨大な優良番組ライブラリを持っている
  2. NHKは国民からの受信料で成り立っているのだから、バックナンバーをネットで見られるようにすることは国民の皆様のためになる事業だ」という建前が通し易い

こういう背景があって、民放よりもむしろネットの世界に出て行きやすいのでしょうね。もしNHKの膨大な番組がネットで見られるとすれば、革命的なことです。

色々と問題はあるのかもしれませんが、今回のNHKのスタッフ、ネットスターの関係者の英断は素直に絶賛したいと思います。今回の動きは、ネットの将来においても決してマイナスにならない、小さな一歩だけれども偉大な一歩となって欲しいと思います。

さらに凄いネタきました

「あ・・ありのまま今起こった事を話すぜ!

"NHKが、二次元美少女が満載のねとすた携帯小説を配信決定した"
な・・・何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何を見てるのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
悪乗りとか始まりすぎとか、そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ・・・」

ねとすたミニノベル
http://www.nhk-ep.co.jp/netstar/novel_top.html

夢か?現実か?主人公はねとすた番組AD。謎のアイドルを巡る奇妙なストーリーが始まる。

いや、始まってんのはあんたらだNHKwwww
これは携帯サイトに出向いてでもゲットしたいところです。なにやら、NHKの携帯サイトにはねとすた関係のコンテンツがそこそこある見たいだし。

いや、そんなことはともかく。
もう何度言ったか分からないけど、NHK始まりすぎでしょうこれはww

VOCALOIDが導くアマチュア音楽の未来

今日のVOC@LOID M@STERに行ってて思ったのだけれど、初音ミク」というボーカルソフト一本で「音楽系同人」の世界が本当に変わったんではないでしょうか。音楽系同人の人全部が全部ボーカロイドを使っているわけではないのでしょうが、プロの商業音楽ではなく、マチュアを含む音楽作家が「自分が表現したい音楽」を売り、リスナーがお金を払って買う、そういう流れが少しずつ出来ているような気がします。

勿論ミク目当ての人も多いでしょうし、「ミクが歌ってないなら要らない」という人も少なくないのでしょうが、それでも「多くの人を集める」動機としては十分以上の起爆剤になっている気がします。ミクの購買層がそのままの規模で同人音楽の支持層にスライドするとは思わないけれど、それでもミクという存在をきっかけに同人音楽を支える層に移行する人は少なからずいるのではないでしょうか。

ピアニート侯爵もそうだけど、もっとそういう「アマチュア楽家」に優しい国になるといいな。プロとして食べていくために音楽をやるんじゃなくて、かつて音楽をかじっていたり、今現在音楽をたしなんでいる人が気軽に音楽演奏を楽しみ、音楽を聞く人もまったりとした気分で聞けるような、そんな環境ができるといいなぁと思いました。

VOC@LOID M@STERに行ってきました

自分が到着したのは12:00ちょいすぎだったんですが、その頃にはもうすげぇ列が出来てて、しかもパンフ全部売り切れてフリー入場になってたりしましたがw

確か前回はかなり小さい規模のスペースだったと聞いてたんで、ちょっと舐めて掛かってたら物凄い人数がいてビビりまくり。PIOの半分が全部来場者で埋まってるといっても過言ではなく、それどころか人気サークル(デPとかコゲどんぼ先生のところとか)の列が屋外にはみ出して並んでるぐらい。なんかもう本格的にボーカロイドという文化が浸透してきたんですねぇ。

今回探すメインは「デッドボールP」さんのCDと、creazumaさんのCD、コゲどんぼ先生の同人誌でしたが、なんとかデPさんのCDとどんぼ先生の同人誌はゲットできてよかったです。特にデPさんのCDは、自分が購入した20分後にはもう売り切れの告知が出てて、会場到着すぐにデPの列に並んで買えたのはラッキーだったです。そのときですら軽く200人ぐらいは並んでいたので、自分の番の時にちゃんとCDを買えて(在庫が残ってて)良かったです。creazmuaさんのCDはギリギリゲットできず・・・。

あとは、ボーカロイド使ってオリジナル楽曲を販売されているサークルさんの所をいくつか回って、視聴させて頂いて、購入を繰り返し。会場のお祭り雰囲気バイアス効果もあるかもしれないけれど、それを差っぴいて考えても非常にレベルの高い、いい感じの曲を販売されているサークルさんが多く、しかも一枚100円か500円という価格だったので、安心して購入できますね。

お金を出しているから言うわけじゃないけど、なんというかニコニコで聞くのも良いけど、作者の人から直接手渡しで曲を買うというのは充実感があっていいですね。高々数百円のお金だけど、なんというか「応援した気分になれる」感がいいです。その中でも、フランス人っぽい(偏見)外国人の方が売っていたCDが大変いい感じでしかも比較的安価で提供されていたので楽しみです。日本語もえらい流暢でしたし、ボーカロイドというソフトは「外国人の人でも日本語の歌で女の子のボーカルを思う存分使える」という利点があるんだなぁと今更ながら感心しまくり。

岡田記者が凄すぎる件

IT戦士渾身の記事が凄い

もしITmediaがニコニコのようにタグをある程度自由にユーザーが編集できるとしたら、「もっと評価されるべき」をつけたい記事がITmediaに掲載されました。IT戦士こと岡田有花記者の渾身の記事です。

おもしろさは誰のものか:創りたい、伝えたい――ネットと個人は止まらない
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/14/news050.html

一部のプロが「大衆」に向けて作品を「供給」していた時代から、誰もが創り、公表し、共有できる時代。インターネットの登場が、これまでの構造を根本から覆している。
ネットはもう、止まらない。無数の個人の「創りたい」「伝えたい」の奔流は、止めることはできない。止めるべきではない。
いま、「おもしろさ」を作るのは「誰」か。あなたが感じた「おもしろさ」はいったい「誰のもの」だろうか。
問い直す時が来ている。

さすがIT戦士を名乗るだけのことはあります。非常に論点や分析が的確で、論理が分かり易い。本当に最近、特にここ一年ほどの岡田記者の筆は神がかっています。「ネットの未来のあるべき姿」を、これ以上的確に分かり易いビジョンとして語れる人を自分は知りません。人気ブロガー、ITの専門家、大学教授、さまざまな人が異口同音に「ネットの未来のビジョン」を語ってますが、岡田記者のようにルー語を使わず、明確な論理と簡易な言葉で的確なビジョンを示せる人」は本当に貴重だと思います。

それと「文章のリズム感」や「テンポ感」がすばらしい。以前音楽をやっていた経験が生きているのか、読んでいて「文章のリズム感」が良くメリハリが非常に良い感じで効いてて、スラスラと頭に入ってきます。ルー語を使わないこと、単純かつ明確な論理で語ることの二点に加え、文章のリズム感が良い事が「文章の訴求力」「受け入れ易さ」を倍増させていると思います。

「IT戦士の本業」とも言われる毎年恒例のクリスマスの記事の体当たりで笑いを取りに行く印象が強い岡田記者ですが、実はその中身は物凄い切れ者だと実感しました。ここ1年の「ネット関連」の記事を読むとそれが本当に実感できます。

21世紀のマリエンヌがミクだとするならば・・・・

初音ミクは、時折「自由の女神」にたとえられます。ドラクロワの名画民衆を導く自由の女神(マリエンヌ)ですね。

圧制に苦しむネット民を、自由へと導く女神マリエンヌ。それが「初音ミク」であると。

もちろんその手に掲げるのは旗の代わりにネギであり、胸モロだしだとクリプトボムを食らうので、まあ水色の縞ぱんぐらいで。

もしミクがマリエンヌだとするなら、女神の後ろでマスケット銃を持って女神を護っているシルクハットの男=この絵の作者=ドラクロワ本人ですから、ここはクリプトンの伊藤社長なのは間違いないとして、IT戦士もこの絵の中に居そうな気がします。向かって右後方で天に向かって拳銃を向けているカウボーイハットな男あたりが岡田記者のポジションでしょうかね。

岡田記者の今後に大期待

今回の渾身の記事もさることながら、特に「ニコニコ動画が立ち上がってから」の岡田記者の記事は本当に論点もよくまとまっていて、分かり易くて読みやすい記事が多いと感じています。自分にとっては既知でも、「知らない人に上手く伝える」技術は本当に凄いです。このまま突っ走って、是非ともある種のオピニオンリーダーになってほしいなぁと思いました。もちろん、本業であるところのクリスマスチャレンジは忘れずに。