岡田記者が凄すぎる件

IT戦士渾身の記事が凄い

もしITmediaがニコニコのようにタグをある程度自由にユーザーが編集できるとしたら、「もっと評価されるべき」をつけたい記事がITmediaに掲載されました。IT戦士こと岡田有花記者の渾身の記事です。

おもしろさは誰のものか:創りたい、伝えたい――ネットと個人は止まらない
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/14/news050.html

一部のプロが「大衆」に向けて作品を「供給」していた時代から、誰もが創り、公表し、共有できる時代。インターネットの登場が、これまでの構造を根本から覆している。
ネットはもう、止まらない。無数の個人の「創りたい」「伝えたい」の奔流は、止めることはできない。止めるべきではない。
いま、「おもしろさ」を作るのは「誰」か。あなたが感じた「おもしろさ」はいったい「誰のもの」だろうか。
問い直す時が来ている。

さすがIT戦士を名乗るだけのことはあります。非常に論点や分析が的確で、論理が分かり易い。本当に最近、特にここ一年ほどの岡田記者の筆は神がかっています。「ネットの未来のあるべき姿」を、これ以上的確に分かり易いビジョンとして語れる人を自分は知りません。人気ブロガー、ITの専門家、大学教授、さまざまな人が異口同音に「ネットの未来のビジョン」を語ってますが、岡田記者のようにルー語を使わず、明確な論理と簡易な言葉で的確なビジョンを示せる人」は本当に貴重だと思います。

それと「文章のリズム感」や「テンポ感」がすばらしい。以前音楽をやっていた経験が生きているのか、読んでいて「文章のリズム感」が良くメリハリが非常に良い感じで効いてて、スラスラと頭に入ってきます。ルー語を使わないこと、単純かつ明確な論理で語ることの二点に加え、文章のリズム感が良い事が「文章の訴求力」「受け入れ易さ」を倍増させていると思います。

「IT戦士の本業」とも言われる毎年恒例のクリスマスの記事の体当たりで笑いを取りに行く印象が強い岡田記者ですが、実はその中身は物凄い切れ者だと実感しました。ここ1年の「ネット関連」の記事を読むとそれが本当に実感できます。

21世紀のマリエンヌがミクだとするならば・・・・

初音ミクは、時折「自由の女神」にたとえられます。ドラクロワの名画民衆を導く自由の女神(マリエンヌ)ですね。

圧制に苦しむネット民を、自由へと導く女神マリエンヌ。それが「初音ミク」であると。

もちろんその手に掲げるのは旗の代わりにネギであり、胸モロだしだとクリプトボムを食らうので、まあ水色の縞ぱんぐらいで。

もしミクがマリエンヌだとするなら、女神の後ろでマスケット銃を持って女神を護っているシルクハットの男=この絵の作者=ドラクロワ本人ですから、ここはクリプトンの伊藤社長なのは間違いないとして、IT戦士もこの絵の中に居そうな気がします。向かって右後方で天に向かって拳銃を向けているカウボーイハットな男あたりが岡田記者のポジションでしょうかね。

岡田記者の今後に大期待

今回の渾身の記事もさることながら、特に「ニコニコ動画が立ち上がってから」の岡田記者の記事は本当に論点もよくまとまっていて、分かり易くて読みやすい記事が多いと感じています。自分にとっては既知でも、「知らない人に上手く伝える」技術は本当に凄いです。このまま突っ走って、是非ともある種のオピニオンリーダーになってほしいなぁと思いました。もちろん、本業であるところのクリスマスチャレンジは忘れずに。