もし本当に経団連や首相官邸を狙っていたら

もし本当に経団連首相官邸を狙っていたら

あずまんの言う通り、本当に経団連首相官邸を狙っていたとしたら、先に書いた「話題が消費されて終わり」というのもあるけど、奥田さんや御手洗さんが、ギレン・ザビとなるだけだと思うな。

結局経団連を狙ったとしても、犠牲になるのは一般職員であって、本当のトップってのは恐らくリスクに全く晒されることはないし、一般職員が犠牲になったのをこれでもかと強調して「彼らの尊い犠牲を無駄にせずに云々」とか、「彼らの遺志を決して忘れずに云々」とか、まあ早い話「この悲しみを怒りに変えて、立てよ国民よ!」という主張をし、尊い犠牲を払った○○さんのためにも」みたいな論理で亡くなった遺族を「相手の意見を無効化するための盾」として使い、なお一層経団連の主張をゴリ押しして来るんじゃないかな。

今回の事件の怖いところ

今回の容疑者ってのは、先に書いたような話や今回書いたような話を論理的に計算していたわけでは恐らく全くなく、本当に突発的に爆発した状態でナチュラルに秋葉原を狙った、って辺りがまたなお一層事態が深刻なところだと思います。

イデオロギーとか主義主張が絡んだ話なら話はまだ早いんですよ。防止するのも対策するのもそれなりのノウハウもあるでしょうし、やりようもある。だけれど、今回のように「突発的に限界を超えて暴発する相手」には、事前予測とかなんて全く無意味なわけです。「社会のあり方を変える」以外に対策のやり方がない。ぶっちゃけた話、「大企業だけを儲けさせる代償として、一般人がいつ犠牲になるかというリスクを被ることが許されるのか」という話になるわけです。

容疑者はそこまで計算していたわけでは全くないのは明らかですが、結果的に大企業や派遣業務企業に対して最も効果的なボディーブローを叩き込んだことになるんじゃないでしょすかね。